高速道路向けトンネル換気装置ジェットファンのメンテナンスです。弊社では分解点検整備、部品交換、塗装、組立、試験調整までの一連の工程を管理しております。

ジェットファンのメンテナンスは、舶用送風機の製造メーカーであるグループ会社の大西電機工業にご相談をいただいたことをきっかけに10年以上続く案件です。この間に培った実績から現在ではジェットファンの取り外し工事、メンテナンス、据付工事にまで発展しています。本件は地元でメンテナンスをできる業者が見付からず、方方をお探しになる折、大西電機工業のHPに掲載した過去の実績紹介ををご覧になりお問い合わせをいただきました。

全長約5m、Φ 1000～Φ 1500のジェットファン本体の受け入れ検査時にまず発生する問題は場所の確保です。弊社で扱う案件は一品生産又は小ロット、単発が基本です。巨大なジェットファンの隣で、別案件の作業が進められている光景も珍しくはありません。限られた工場内に必要な場所を確保し、複数台のジェットファン本体の分解点検を同時に進めますので工程は厳格に管理しています。場所の確保が難しい繁忙期にはパートナー企業様にもメンテナンス実施のご協力をいただくことで場所問題を上手く調整しています。その為、日頃よりパートナー企業様とは良好な関係が築けるようこちらも協力体制を整えることで連携を強めています。

全国北から南までのトンネルの所在地、ジェットファンの設置場所、周辺環境により腐食状況は様々ですが、分解点検後の補修内容から環境や条件に応じた提案型の実績を積んでいます。お客様のご相談を解決、そしてご要望にお応えできるメンテナンスが弊社の強みです。現在ではメンテナンスに留まらない維持管理費削減を目的とした機器・装置の改善提案も手掛けています。具体例としてベルマウスの改善があります。ベルマウスと呼ばれる吸い込み口、吐き出し口の丸みの内部は中空になっており下側は水が溜まり腐食しやすい傾向にありました。そこで丸みは残して外装板を取り外すことで水の溜まりを抑え腐食しづらい構造に改善しました。腐食した場合でも容易に取り外せるためメンテナンス性も向上しました。この他の腐食対策として、耐食性のある材料への変更や、異種金属の電蝕防止の為、合わせ部にシーリングを行った事例もあります。また弊社では長年の経験から現場作業の安全教育も徹底しています。現場に入る一人一人の事故を起こさないという意識と、その姿勢にも評価をいただいております。

株式会社オンセック

担当業務

• 企画設計

大西電機工業株式会社

担当業務

• 品質管理

弥生製作所

担当業務

• 組立作業

岡本鐵工所

担当業務

• 組立作業